2009 年 5 月 30 日

観光情報学会会長

カテゴリー: ニュース — hitochan @ 11:06 PM

観光情報学会 
http://harmo126.complex.eng.hokudai.ac.jp/
の会長に就任しました。この学会は今年から
NPOになっています。初代会長の大内先生
の後を受けて頑張りたいと思っています。観光に
おいて情報の役割は非常に重要なので、活動
の幅をこれまで以上に広げたいです。

ちょうど同じ時期に情報処理学会の理事は
退任になりました。

2009 年 5 月 18 日

<魚眼図>文殊の知恵

カテゴリー: 魚眼図 — Column @ 12:00 AM

「三人寄れば文殊の知恵」という格言がある。一人では思いつかなくても何人かで相談すればいい考えが出てくるという意味である。何か決めるときに委員会を設けて複数の委員であたるのはこの格言に基づいている。
この考え方をコンピューターでも使おうとしている。一つのプログラムだけで答えを出すのではなく、複数のプログラムで合議し答えを出そうという方式である。最初は談合方式と呼んでいたが、「談合」の響きが最近どうも悪いので合議に呼び変えたのである。
コンピューター将棋の大会に合議方式のプログラムが出場していい成績を収めた。名前は「文殊」。ボナンザという強いプログラムをもとに変形版を六つ作り、六プログラムによる合議で次の一手を決める(多数決で指し手を決定する)。
合議にするとポカによる悪手を指す危険が減る。どれか一つのプログラムが悪手を支持しても他が支持しなければその悪手は選ばれない。もっとも、一つのプログラムが絶妙手を思いついても他のプログラムが思いつかなければ指されない。非常にいい手も非常に悪い手も指さないことになるが、将棋は悪い手を指さないことが大事なので、合議方式は有効だと思われる。「文殊」は単独のボナンザよりも上位の成績だった。「三人寄れば文殊の知恵」という格言が正しいことを証明したことになる。
社会が合議方式をいろいろなところで採用しているのも将棋と同じ理由であろう。すなわち、最善の道は選べないかもしれないけれども最悪の道は選ばないで済む。それでよしと思いたい。
(松原仁・はこだて未来大教授=人工知能)
2009/05/18

2009 年 5 月 1 日

<魚眼図>イカール星人 その後

カテゴリー: 魚眼図 — Column @ 12:00 AM

イカのロボット(イカボ)と五稜郭タワーロボットが戦う函館発の動画が相変わらず人気である。年末に紹介したときは「隠れた人気」程度だったが、いまや大ヒットと言っていい。三月末にテレビの全国放送で取り上げられ、後追い取材も続き、日本中で多くの人が動画サイトの「ユーチューブ」や「ニコニコ動画」で見ている。三作目まであるので、まだどれも見ていない人、あるいは一作目までしか見ていない人はぜひ最新作も見ていただきたい。
われわれが作ったイカボは動画の中で「腕」から光線を発するなど悪役として大活躍している。最近、このイカボのデモンストレーション(港祭りの「いか踊り」が得意技である)をすると、「あの(動画の)イカロボットは実物のモデルがあったのですね」と喜ばれる。観光振興用に作ったロボットなので、その目的に合致した使われ方である。次のイカロボット制作も計画中なので、それも動画に登場させてもらえることを願っている。
この動画は函館市が観光振興を目的に作成した。通常は名所を紹介するありきたりなものになりがちだが、宇宙人が函館に攻めてくるという設定にしたところがすばらしい。もっとも、動画がヒットしても函館の観光客がすぐに増えるとは思えない。それでいいのだと思う。こういうものに近視眼的な効果を求めてはいけない。函館を舞台にしたセンスのいい動画があったと思ってもらえれば、それで十分である。
個人的には、すでに動画に登場した北海道初の国宝「中空土偶」がこの先の続編でさらに活躍してくれることを期待している。
(松原仁・はこだて未来大教授=人工知能)
2009/05/01

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