東大とトヨタが家事ロボット開発
東大とトヨタが家事ロボットを開発したそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20081024-OYT1T00668.htm
こういうものは研究室ではうまく動くのですが、
実際の家庭でちゃんと動くようにするためには
まだまだ技術的な課題が多いと思います。東大
も実用化は7年先と言っていますね。
ちなみに開発した東大の稲葉雅幸さんは
井上先生の研究室で松原と同期でした。
東大とトヨタが家事ロボットを開発したそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20081024-OYT1T00668.htm
こういうものは研究室ではうまく動くのですが、
実際の家庭でちゃんと動くようにするためには
まだまだ技術的な課題が多いと思います。東大
も実用化は7年先と言っていますね。
ちなみに開発した東大の稲葉雅幸さんは
井上先生の研究室で松原と同期でした。
チューリングテスト25%突破という記事を見つけました。
http://digitallife.jp.msn.com/article/article.aspx/genreid=120/articleid=351835/
本来のチューリングテストは30%を越えないと合格というものではないですし、
コンピュータが感情を理解できるかのテストではない(感情の理解は知能の
重要な一部ですが)のですが、いい成績なのでしょう。
ノートパソコンが変わったこともあってしばらく書き込んでいませんでした。
復活します。
JAWS2008というエージェントの会議で10月30日に基調講演をします。
http://www.ai.soc.i.kyoto-u.ac.jp/jaws2008/
エージェント研究の例題として始まったロボカップについて話をする
ことになっています。
チューリングテスト25%突破という記事を見つけました。
http://digitallife.jp.msn.com/article/article.aspx/genreid=120/articleid=351835/
本来のチューリングテストは30%を越えないと合格というものではないですし、
コンピュータが感情を理解できるかのテストではない(感情の理解は知能の
重要な一部ですが)のですが、いい成績なのでしょう。
ノートパソコンが変わったこともあってしばらく書き込んでいませんでした。
復活します。
JAWS2008というエージェントの会議で10月30日に基調講演をします。
http://www.ai.soc.i.kyoto-u.ac.jp/jaws2008/
エージェント研究の例題として始まったロボカップについて話をする
ことになっています。
最近食品の偽装や混入が相次いで発覚している。情報という観点からは、この食品偽装問題は巨大システムの制御不可能性、あるいは予測不可能性ととらえることができる。
現代は食品の生産配送システムが大きくなりすぎている。誰がいつどこで作ったのかあるいは捕ったのか、何をいつどこでどのように調理したのか、どうやってそれを移動したのか、どこでどのように保管していたのか、それら全部を管理することはほぼ不可能である。途中にかかわっている関係者のほぼ全員がまじめにやっていても、誰か一人でもずるいことをすれば全体としては偽装になってしまう。システムのどこをどう改善すれば全体として安全性を改善できるのかも予測できない。
作った人、捕った人、調理した人の顔がわからない食品は、多かれ少なかれ偽装されている危険があると思わないといけない。悲しいことではあるがそれが現実である。偽装を怒るのは当然としても、割高でも素性が(比較的)知られているものを買うとか、以前食べて特に問題のなかったものを買うとか、可能な範囲で防御策を取らなくてはならない。
航空会社のシステム同様に、食品のシステムもある確率で必ず不具合が起きる(すなわち偽装や混入が起きる)。かつてのお殿様のように、口にするものすべてを「お毒味」してもらえないならば、多少悪いものを食べても大丈夫なように体を鍛えておいて(これは冗談ではない)、自己防御をし、あとは幸運を祈るだけである。
そういう生活がいやなら自給自足を目指すしかない。それが無理なら、せめて日本の食料自給率をあげていくしかない。
(松原仁・はこだて未来大教授=人工知能)
2008/10/24
全日空の国内線システムでまた、大規模な不具合が発生した。九月中旬の三連休中日に荷物預かりシステムが動かなくなり、五十便以上が欠航になって約五万四千人に影響が出た。同社は昨年五月にも二日間にわたってシステム障害が発生し、数億円をかけて同じ事故が起きないよう改良したはずだが、今回は前回とは違う部分が動かなくなってしまった。
筆者は今回も、函館でトラブルに巻き込まれた。羽田経由で成田から台湾の台北行きの便に乗る予定だったのだが、函館発羽田行きの全日空便が二時間半遅れてしまった。日本航空に変更して、ぎりぎりで台北行きの便に搭乗できた。この日は台湾に台風が上陸していて着陸できるか怪しかったのであるが、嵐の中をなんとか着陸してくれた。
航空会社以外でも年中行事のようにシステム不具合が起きている。この欄で何度も書いているように、大きなシステムは事前に万全の試験を済ませておくことが原理的に不可能なので、ある確率で必ず不具合は起きてしまう。システムを作った側も予測できないような挙動を示す可能性がある。使う側はそういう覚悟を持った上でシステムを利用する必要がある。そして不具合が起きてもいたずらに騒がずに冷静に対応する必要がある。
現代社会に住む私たちは「自己責任」で巨大システムに対処しなければならない。ある銀行のシステムが不具合になっても困らないように複数の銀行に口座を持っておくべきである。大事な出張のときは飛行機会社を変更できない安売りチケットではなく、高くついても変更可能なチケットを買っておくべきである。便利さと引き換えにリスクを背負う覚悟を持たなければならない。
(松原仁・はこだて未来大教授=人工知能)
2008/10/10
業田良家の「ロボット小雪」という漫画を読んだ。業田は四コマ漫画の傑作とされ、映画にもなった「自虐の詩」で有名な漫画家だ。
「ロボット小雪」は近未来が設定で、小雪という名前の女性(?)ロボットが主人公。持ち主の男性(高校生)は、小雪の機能があまり高くないのでお金があれば他のロボットに交換したいと思っているものの、なんとなく愛着を感じて買い替えられずにいる。
われわれロボット研究者は近未来に人間とロボットが共生する社会が実現することを目指している。SFの小説や映画では、未来社会で悪いロボットが良い人間と敵対して争いになるというストーリーが(特に西洋に)多い。最先端技術のほとんどが(核爆弾のように)悪用されると社会に大きな害をなすのと同様に、進歩したロボットも悪用されれば害をなすことは当然ありえるだろう。そうならないように十分に注意しなければならない。
しかし、人間が善でロボットが悪というSFにありがちな図式にずっと違和感を覚えてきた。その違和感の理由が「ロボット小雪」を読んでわかったような気がする。ロボットは過去のしがらみも煩雑な人間関係もないので、人間を幸福にするようにと指示するとその目的に向かって純粋に問題を解決しようとする。ロボットは理想主義者なのだ。そしてしがらみから抜けられない人間との間で場合によっては争いが起きる。善悪でいえば、むしろロボットのほうが善かもしれない。小雪も人間の格差社会をなくそうと行動を起こし、既得権益を守ろうとする(一部の)人間に破壊されてしまう。
人間とロボットの関係に興味のある方はぜひ一読をお勧めしたい。サブタイトルが「新・自虐の詩」となっているので、元の「自虐の詩」を読んでいない方はまずそちらから読むのがいいと思う。漫画だからとばかにしてはいけない。下手な小説よりもよほど考えさせられるはずである。(松原仁・はこだて未来大教授=人工知能)
2008/10/01
公立はこだて未来大学 松原仁研究室
〒041-8655 北海道函館市亀田中野町116番地2
inquiry@matsubara-lab.net (@は半角に直してください)