2008 年 4 月 15 日

<魚眼図>ロボット教室

カテゴリー: 魚眼図 — Column @ 12:00 AM

道新函館支社主催で春休みに小学生高学年向けのロボット体験講座を開いた。座学は短めにして、数多くのロボットを実際に動かしたり触ったりしてもらうことを中心に構成した(したがって座学を担当した筆者よりもロボット操作を担当した学生の方が大変だったと思われる)。
最近はテレビや新聞でロボットを目にすることは多いが、実際のロボットと触れ合う機会は非常に少ない。ロボットの実物を見て触ってもらえたのは(自画自賛ではあるが)よかったと思う。
ロボットはこれだけはやっているにもかかわらず、商売としてはまだ成り立っているとは言いがたい(商売として成り立ったのはアメリカの掃除ロボットぐらいと言われている)。ソニーのアイボやイワヤの熊型ロボットは非常に人気があったにもかかわらず販売を止めてしまった。オムロンの猫型ロボットは販売期間が短かったために持っている人が非常に少ない。それらのロボットを買いためておいたのが役に立った。今後もロボット教室を続けていくため、いま売られているロボットも販売を止める前に買っておこうと思っている。
現代は情報化社会と言われているが、情報というのは抽象的な概念で直感的に理解することがむずかしい。目で見て、手で触れることのできるロボットは情報教育の非常にいい題材となっている。
しかし、これまで道内でロボット教室を開いたのは函館と札幌に限られている。それも単発的で対象は一部の子供たちに限られている。もっと広範囲で頻繁に、組織的にロボット教室を開きたいのだが、実物の確保という制約に阻まれている。周りの方々に支援もお願いしながら少しずつ活動を広げていきたい。
(松原仁・はこだて未来大教授=人工知能)
2008/04/15

2008 年 4 月 1 日

<魚眼図>つかの間の幸せ

カテゴリー: 魚眼図 — Column @ 12:00 AM

情報系出身ということもあって、電子メールを使い始めたのは日本で最も早かった。電子メールを使うようになってもう三十年がたつ。手紙やはがきより早く相手に届き、電話のように相手の都合に割り込んで迷惑をかけることもない。しかも無料である。迷惑メールの存在は困った問題ではあるが、電子メールは筆者にとってなくてはならない道具になっている。
仕事のかなりの部分は電子メールの読み書きである。一日平均で約千通のメールを受け取り、そのうち約二百通を読み、そのうち約百通に返事を書いている。もちろん会って顔をつき合わせて話をすることはとても大切である。メールで済ませられることはメールで済ませ、本当に必要なときだけ会って話をする。電話は子供のときから好きではないので、出張中に家族の声を聞くとき以外めったに自分からはかけない。
電子メールが仕事のかなりの部分を占めているので、出張中でもメールの読み書きはかかせない。持ち歩いているノートパソコンにインターネット接続ができる専用の通信カードを挿して用を足している。ホテルで、空港で、あるいは(長距離)バスの中で時間を見つけてはメールの読み書きをしている。
ところが、たまにではあるが、出張先の旅館でこの通信回線が通じないところがある。そこに学会などで何泊か缶詰になると、その間メールの読み書きができなくなる。
仕事が進まないので困ったはずなのだが、実は内心は非常にうれしい。その数日間はメールを気にせずに生活できる。後が怖い(大量のメールを読まなくてはならないし、返事が遅いと怒られることもままある)のだが、その間はつかの間の幸せを感じている。年に何回かはそういう時期が気分転換に必要ではないかと思っている。
(松原仁・はこだて未来大教授=人工知能)
2008/04/01

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