2007 年 10 月 26 日

<魚眼図>シリアスゲーム

カテゴリー: 魚眼図 — Column @ 12:00 AM

最近、テレビゲームの分野でシリアスゲームが注目されるようになっている。シリアスは「まじめな」という意味なので、シリアスゲームはまじめなゲームということになる。ゲームを通して何かまじめなことを学ぶのを目指したものがシリアスゲームである。
ゲームを教育に生かすものとしては「エデュテインメント」と言われる分野がある。これは教育(エデュケーション)と娯楽(エンターテインメント)をつなげた造語で、教育目的のゲームが数多く作られてきた。
シリアスゲームを推進している人たちは、従来のエデュテインメントは教育の側面に偏っていて娯楽の側面が弱いと主張している。確かに教育的効果はあるかもしれないが、つまらなくてとても自発的に遊ぼうという気にならないゲームが多いという批判である。
シリアスゲームは娯楽の側面を重視して、自発的に遊ぶ気になる(なおかつ教育的効果もある)ものを作ろうとしている。あるいは既存の(ヒットしている)テレビゲームを教育目的に使おうとしている。たとえば歴史を舞台にしたゲームを取り上げれば、ヒットしているだけあって娯楽性は高いので自発的に遊び続けてくれる。その結果として歴史に強くなる教育的効果が得られるだろうという考え方である。
福祉、環境、政治、経済など社会的に注目されている問題を対象としたシリアスゲームが欧米を中心に数多く開発されており、その流れは今後日本にも引き継がれると思われる。
テレビゲームは負の効果が強調されることが多いが、シリアスゲームによって正の効果を引き出せるのではないかと期待している。
(松原仁・はこだて未来大教授=人工知能)
2007/10/26

2007 年 10 月 12 日

<魚眼図>牛乳礼賛

カテゴリー: 魚眼図 — Column @ 11:28 AM

最近は以前のようには牛乳が飲まれていないらしい。牛乳が大好きな筆者には悲しい状況である。生産地である北海道にとっても深刻な問題になっている。
母親がタンパク質至上主義(?)だったせいか、子どものときはひたすら牛乳を飲んでいた。小学生から高校生にかけて毎日平均三リットル程度飲んでいた。弟も同量飲んでいたので、わが家は一週間で一リットル瓶を四十本前後も買っていて出入りの業者があきれていた記憶がある。
食事のときは和食でも何であっても、(大人がお茶やビールを飲むように)必ず一緒に一リットル程度の牛乳を飲んでいた。小さいころはこれが当たり前だと信じていたので、友達の家で食事をごちそうになったときに牛乳が出てこないのにびっくりしたものである。
昔の牛乳はいまより味が濃くておいしかった。一口飲めばどの会社の牛乳なのか言い当てることができた。アメリカに住んだときに困ったのは濃くておいしい牛乳がなかったことだった。
大人になってからは、さすがに以前のようなことはなく、毎日朝食時に一杯飲む程度になった(夕食時はお茶かビールになった)。しかし、いまでも牛乳は大好きである。北海道に移住しておいしい牛乳がいろいろ飲めるのがうれしく、牛乳を飲む機会が再び増えてきた。
一日三リットルは明らかに飲みすぎと思うが、牛乳を適切な分量飲み続けることは健康にいいはずである(兄弟とも年齢のわりに健康である)。おいしい個性的な牛乳を提供するのは観光資源としても非常に有望である。北海道から牛乳の魅力を発信し続ける必要があるだろう。
(松原仁・はこだて未来大教授=人工知能)
2007/10/12

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