<魚眼図>広域観光
観光情報学会(会長は北大の大内東教授)の下部組織である「はこだて観光情報学研究会」の活動の一環として、最近意識して旧函館市の外に観光に出かけている。去年から今年にかけて、北斗、恵山、大沼、南茅部、木古内、松前などに出かけた。どこもバスで日帰り可能な圏内である。それぞれとても楽しむことができた。
函館(ここではとりあえず函館とは旧函館市を指すものとする)の観光を魅力的にする(他の観光地と差別化を図る)には函館自体の魅力を増すことももちろん必要であるが、近隣の道南の観光地をもっと生かすことが有効だと考えられる。函館に来た観光客がついでに近隣の観光地を訪れてくれれば、訪ねてもらった観光地は当然うれしいが、それだけ滞在時間が延びることによって函館もうれしいことになる。
自治体は自分のところだけを考える傾向が強い。観光客にとっては市町村や支庁などの行政区分は関係ないので、もっと連携を強化すべきである(双方に利益があるので連携しやすいはずだ)。ツアーを組むバス会社などがよい潤滑油になってくれるものと思う。たとえば国宝に指定された中空(ちゅうくう)土偶を南茅部に飾っておけば、多くの観光客が訪れて他の観光地にもいい影響が出ると期待される。
本州に住んでいたときは北海道旅行が大好きでほとんど全道を制覇していた(ちなみに当時一番好きだったのは野付半島で何度も行っていた。あのトドワラは今どうなっているだろうか)。函館に住むようになってからは江差にも奥尻島にも行っていないので、ぜひ広域観光ということで再訪問したい。
(松原仁・はこだて未来大教授=人工知能)
2007/05/17