2006 年 12 月 13 日

<魚眼図>いかロボット

カテゴリー: 魚眼図 — Column @ 12:00 AM

函館で「いかロボット」を作製している。この十一月に試作品が完成した。このいかロボットは「イカ釣りロボット」ではない。イカ釣りロボットは文字通り、イカを釣るためのロボットで、函館の企業が製作したものが世界中の海で使われている。いかロボットはイカを釣るのではなく、見かけがイカのようなロボットのことである。
「いか踊り」というものをご存じだろうか。「函館名物いか踊りー」と歌いながら、イカの振り付けで踊る。簡単なのですぐに覚えることができる。函館最大の祭りである八月の港祭りでは、数万人の市民がこのいか踊りを楽しんでいる。
いかロボットは観光用で、港祭りで市民や観光客と一緒にいか踊りを踊ることが目標である。はこだて未来大学、函館高専や地元の企業各社が協力して作製し、約五百万円の費用は市民と企業の協賛金と市の補助金で賄っている。
踊るためにはいわゆる足が動いてくれないといけない。理想は十本とも動くことだが、それは大変なので試作品では二本が動くようになっている。軟体動物らしく足を動かすようにしたい(いまもある程度は動くが、さらに改良を進めていきたい)。
イカの胴体は半透明でさまざまに光る。これはまさに鮮度のいい函館のイカの特徴である。改良版ではその特徴をうまく生かしたいと考えている。携帯電話からいかロボットに通信して動きを変えることができるようにしたいとも思っている。
こういう地域密着型のロボットもいいものだと思う。ロボットに負けないように夏までにいか踊りを練習しておきたい。
(松原仁・はこだて未来大教授=人工知能)
2006/12/13

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