<魚眼図>こども未来博
二十九日から八月二十日まで札幌の月寒ドームで「こども未来博」というイベントが実施される。札幌商工会議所の百周年を記念した企画である。そのイベントの目玉の一つがロボット展示である。これだけの規模のロボット展示は北海道では初めてのことだと思う。昨年の愛地球博に出展された(そして観客が数時間の待ち行列をつくった)ロボットのいくつかも見ることができる。期間限定ではあるが、有名なトヨタやホンダのロボットもお目見えすることになっている。ちなみに筆者の属する公立はこだて未来大学のロボットも出展される。
テレビや新聞や雑誌などでロボットを目にされることは多いと思うが、実際のロボットの印象は映像とはまったく違うものだと思う。ロボットは精密機械なので、毎回うまく動かすのは非常にむずかしい。映像で見ているのは、何度も動かしてうまくいったときを撮影したものである。目の前で見ていると、うまく動かないで、たとえば倒れてしまうこともあるだろう。それが現在のロボット技術の実情であり、そのことも含めて実感していただきたい。ロボットだけでなく、周りで一生懸命にロボットの調整をしている人たちの姿にも注目してほしい。ロボットを動かしているのは、あくまで人間なのである。
ということで、ぜひ「こども未来博」に足を運んでいただきたい。特にこどもたちに世界の最先端のロボットを身近に感じてもらいたいと願っている次第である。
(松原仁・はこだて未来大教授=人工知能)
2006/07/28