2005 年 9 月 13 日

<魚眼図>オンラインゲーム

カテゴリー: 魚眼図 — Column @ 12:00 AM

オンラインゲームに関する研究プロジェクトを開始することになった。科学技術振興機構という文部科学省傘下の組織の提案募集に応募して採用されたものである。日本で国のプロジェクトとして本格的にオンラインゲームを研究するのは初めてのことだと思う。
オンラインゲームとはインターネットを使ったテレビゲームのことである。インターネットの普及に伴って日本でもオンラインゲームが広がりつつある。韓国や中国ではふつうのテレビゲームよりもオンラインゲームの方が流行している。世界的に今後のテレビゲームの主流になると考えられている。
オンラインゲームを含むテレビゲームは反社会性が指摘されている。暴力を正当化する、引きこもりを助長する、脳に悪影響があるなどの指摘がなされている。われわれのプロジェクトではこれらの指摘の正当性を検証して、問題のない(少ない)オンラインゲームが制作できるようにしたい。本にしてもテレビにしてもおよそメディアというものはいい面と悪い面とがある。オンラインゲームのいい面を引き出すことがわれわれの狙いの一つである。
最近のコンピューターグラフィックスはとてもきれいである。きれいなのはいいことなのだが、作るのに金がかかる。したがってテレビゲームを一つ作るのにも、かなりの金がかかることになる。失敗作を出すと会社が傾いてしまうので、以前にヒットした作品の続編を出す傾向が強まっている。冒険をしないので面白くなくなる。金をあまりかけずにオンラインゲームを作れるようにしたい。
日本が世界に誇るテレビゲームの文化を発展させていきたいと思う。
(松原仁・はこだて未来大教授=人工知能)
2005/09/13

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