2004 年 6 月 18 日

<魚眼図>位置を自動的に測る

カテゴリー: 魚眼図 — Column @ 12:00 AM

GPSがかなり普及してきた。GPSを日本語に訳すと全地球測位システムとなる。はるか頭上にある三つあるいは四つの人工衛星との角度から三角測量の原理で位置を同定するものである。
たとえば車にGPSを乗せて、タイヤがどのくらい動いたかといった情報を組み合わせれば、車がどこにいるかがわかるので、道に迷わなくて済む。これがカーナビである。登山でもGPSを持っていれば自分がどこにいるかわかるので、遭難を防ぐことができる。
そもそもGPSは、アメリカで軍事用に開発されたものが民生用に転用された技術である。昔はかなり高価だったが、いまは誰でも手軽に入手できるようになった。大きさも手に収まるぐらいに小さくなった。GPSを載せた携帯電話も作られている。これを人に持たせておけば、迷子になったときもどこにいるか比較的簡単に見つけることができる。子供の通学時にGPSを持たせて万一の場合の事故や事件に備えて追跡するというサービスも始まっている。
GPSは便利な道具ではあるが、悪用すればプライバシー侵害も容易である。最先端の情報技術はみなそうであるが、GPSも使い方を十分に気をつけないといけない。
現在のGPSには技術的な限界がある。室内や大きな建物の陰では人工衛星が遮られて位置が測れないのである。室内に模擬的に人工衛星に相当するものを置いて位置を測るという技術もあるが、まだ実用には至っていない。プライバシー保護の技術とともに、どこでも位置を測ることのできる技術が求められている。
(松原仁・公立はこだて未来大教授=人工知能)
2004/06/18

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