<魚眼図>漫画を読む言い訳
この年になってもいまだに漫画が大好きである。週に何冊も週刊漫画を買い、自宅の本箱の二つが漫画の単行本で埋まっていて、しかもそれがずっと増え続けている。「鉄腕アトム」から「ヒカルの碁」までの少年漫画、「めぞん一刻」などの青年漫画はもちろんのこと、さらには少女漫画も守備範囲内で、空知管内上砂川町生まれの山岸凉子さんの大ファンでもある。
子供のときに、親や先生が漫画を読むなと言わなかったことが大きいと思って非常に感謝している。「鉄腕アトム」でロボットに興味を持ち、学習漫画で科学全般に興味を持った。その他さまざまなことを漫画から学んできた。よくある言い方を借りれば「ぼくはすべてのことを漫画から学んだ」と言っていい。
日本人は大人になっても漫画を読んでいると外国人から非難されることがあるが、それは日本漫画のレベルの高さを彼らが知らないためである。はっきり言って外国にはまともな漫画がほとんど存在しない。日本漫画は立派な芸術作品だ。
漫画を読んでいると世の中の流れがよくわかる。特に少女漫画が近未来像を鋭く描写している。最近は少女漫画にロボットが登場するようになってきた。少年漫画に登場するロボットはいかにもロボットという感じだが、少女漫画のロボットはロボットらしくない(たとえば「まるいち的風景」や「A・Iレボリューション」などの漫画がお勧めである)。将来ロボットが家庭にはいったとき、ロボットらしくないロボットがどうあるべきかを考えるのによい勉強になる。ということで、今日も漫画を読んでいる。
(松原仁・公立はこだて未来大教授=人工知能)
2004/01/30